前回、漏水箇所の特定に至りましたが、漏水箇所を修理するのが困難な場所だった為、再び訪問して、別ルートで引き回す工事を行いました。
別ルートに切り替える際に、一時的に止水する必要があります。
ビル全体の水の使用量が多い時間帯に止水すると、受水槽の水を使い切って断水してしまいます。
飲食店も多数入っている商業ビルなので、断水は避けなければなりませんので、夕方位から別ルートを配管し、深夜に切り替える算段で作業を行いました。
まずは切り替え箇所付近の配管をする為、天井を開口します。
地下1Fのテナント様の室内の為、養生を完璧にして行います。
開口して天井内を確認します。
どういうルートで引き回すか、策を練ります。
なるべく最短距離で配管したいですが、既にある構造物や設備を避けなければなりませんし、露出する場合は邪魔にならない場所を通さなければならないです。
ルートが決まったら、まずは配管する箇所に支持金具を設置します。
階段から建物内に配管する為の穴を開けます。
水道メーターの二次側を掘削し、新しいルートの配管スペースを作ります。
階段の側面にも穴を開けて、スペースが完成です。
接続箇所から順に、別ルートの配管を行います。
色々な設備や壁を避けながら、配管していきます。
ここからが一番大変な作業になります。
水道メーターで止水する為、スピード勝負になります。受水槽の水を使い切る前に終わらせなければならないからです。
止水後、水道メーター二次側を切り離します。
さらに天井内へ入り、別ルートで配管した給水管に切り替えます。
天井内で作業性が悪いですが、とにかくスピードが求められますので、慎重かつ迅速に作業を行います。
水道メーターの二次側も、別ルートへ接続します。
そして止水を解除し、通水を行います。
無事に受水槽へ水が供給されることを確認しました。
何とか断水させずに作業を行う事ができて、ひと安心です。
念の為、漏水箇所を確認。
漏水は止まっています。
この給水管に水は来ていないので当然ですが、確認は重要です。
水道メーターのパイロットも確認。
パイロットが回っていないので、漏水が無い事を確認できました。
今まで使用していた給水管から水が出てこないよう、切り離した箇所を処理しました。
また、新しい給水管に保温材を巻いていきます。
階段付近の新しい給水管にも保温材を巻きます。
水道メーター二次側の掘削箇所を埋め戻して、タイルを復旧します。
天井の開口部は、点検口の枠を取り付けて、点検口へ改修します。
断水して、テナント様に迷惑をかけることなく、無事に漏水を止める事ができました。
しかし、深夜の工事は気を使います。
騒音や振動もそうなのですが、万が一材料が足りなかった場合、入手する手段がありません。
既存の給水管を切り離してから材料が足りなかったなんて、考えるだけで恐ろしいです。
事前の準備と確認はしていますが、何度やっても緊張します。
実はこれで作業終わりではありません。
次回、最後の作業の内容を書かせていただきます。
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