漏水した水の行方は?

今回は、漏水した水はどこへ行くのか?というお話です。
ここでは、給水管からの漏水を想定します。

地球には重力があるので(当たり前の話ですが…)、漏水箇所より下へと漏れていきます。

例えば3階で漏水すると2階へ、2階で漏水すると1階へと漏れることになります。

では1階で漏水した水はどこへ行くのでしょうか。

地下にフロアがあれば、そこへ漏れていきます。
「湧水槽」が設置されているビルなどは、そちらへ流れ込む場合もあります。
※湧水槽とは、湧水(雨水や地下水)を貯留する為に地下に設置されている槽の事です。

では、地下フロアも湧水槽も無い場合はどうなるでしょうか?

その場合、漏水した水は地面に浸透していきます。
土に水を撒いているような感じですね。

水道料金も大して上がっていない少量の漏水の場合、土に水を撒いている程度なのだから放置して良いかというと、そういう事にはなりません。

地下フロアも湧水槽も無いのは自分のビルだけではない、という発想が抜けてしまっています。
漏水が隣のビルの地下フロアへ侵入し、損害を与えてしまう事があるんです。

給水管からの漏水の場合、漏水量が増える事はあっても、減る事はまずありません。
今は水道料金もそこまで高くなってないからいいやとそのままにしておくと、知らぬ間に周囲に多大な迷惑や損害を与えてしまう場合がありますので、1階だからといって漏水をほったらかしにする事は非常にリスクが高いのでやめましょう。

当ブログは、実際の漏水調査事例を書く事が多いですが、このような内容も今後書いていこうと思います。

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